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身近な病気のお話(2) 高血圧症

[2021.02.02]

最近一段と寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。なんだか最近寒くなってご自宅で血圧を測ってみたら、「あれ?!私の血圧こんなに高かったっけ?!」なんて方もいらっしゃいませんか?

冬場になり寒くなると血管が収縮して血圧は上がりやすくなります。今回は冬場によく遭遇する高血圧症についてお話ししようと思います。

家庭血圧を測りましょう

当院に受診されている高血圧症の患者様にはいつもお伝えしておりますが、高血圧症の治療においては家庭血圧を測ることはとても重要です。日頃からご自身の血圧を把握しておくことで、降圧薬が効きすぎていないかなどいち早く気づくことができます。そのほかにも白衣高血圧など診察室で血圧を測ると緊張して普段よりも血圧が上がってしまう方もいらっしゃるので白衣高血圧なのか否か見極める意味でもご自宅の血圧を測ることは重要です。

家庭血圧を測るときの注意点としては

  1. 静かで寒すぎず暑すぎず適温の環境で
  2. 背もたれつきの椅子に脚を組まずに座って1〜2分間安静後
  3. 会話をせずに
  4. 測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取はしない
  5. カフの位置を心臓の高さに

といった内容に注意して測定していただければと思います。

また、時々患者さんに「手首タイプの血圧計でもいいですか?」という質問を受けますが、手首は解剖学的に動脈の圧迫が難しく、値が不正確になることもあるので基本的には上腕タイプの血圧計をおすすめしております。

なお、家庭血圧であれば135/85 mmHgを超えると高血圧に分類されます。

生活習慣で気をつけること

減塩、適正体重の維持、一日30分以上の運動、節酒、禁煙が重要です。高血圧症の方は一つずつ自分のできることからスタートすることが大事です。

  • 減塩

高血圧の治療においては食塩制限が重要で、1日6g未満が推奨されています。日本では塩分の摂取が多いと言われています。お味噌汁やラーメンのスープは残す、醤油は減塩タイプのものを利用してかけるのではなくつけるように心がける、スプレータイプの調味料を使う、出汁や香辛料、酸味をうまく利用して味付けをするなどといった工夫をするといいでしょう。

  • 運動

運動の頻度は定期的に、できれば毎日実施し、運動量は30分以上の有酸素運動が一般的に勧められています。運動療法は血管内皮機能を改善し、降圧効果が得られ、高血圧症を改善するといわれています。

 

以上簡単ではありますが、家庭でできる高血圧への対策などについてご紹介しました。

健康診断で高血圧症を指摘されたり、最近ご自宅の血圧が高くなって気になる方がいれば気軽にご相談ください。

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